【2024年度】「Digi-PoC TOYAMA ウェルビーイングな世界を切り拓く 応募説明会」を開催いたしました!
「富山の課題をデジタルで解決する実証実験プロジェクトを募集!」
富山県主催のイベント「Digi-PoC TOYAMA ウェルビーイングな世界を切り拓く 応募説明会」を、2024年5月23日(木)、6月3日(月)、富山・東京の2会場で開催いたしました。
イベントには非常に多くの方にお申し込みいただき、総勢300名以上の方にご参加いただきました‼
今回は、そんな大盛況となったイベントの内容について詳しくお届けします!
◆目次
・イベント概要
・イベント詳細
・参加者の声
・終わりに
◆イベント概要
【日時】
2024年5月23日(木) 16:00~18:00 :富山会場(@富山県民会館)&オンライン
2024年6月3日(月) 16:00~18:00 :東京会場(@赤坂インターシティAIR)
【プログラム】
・新田富山県知事からのビデオメッセージ
・「Digi-PoC TOYAMA」概要説明
・昨年度の事例紹介(5/23富山会場のみ)
・県、市の担当者による募集テーマ説明
・県、市の担当者とのミートアップ
◆イベント詳細
新田富山県知事からのビデオメッセージ
イベントは、新田富山県知事によるビデオメッセージで幕を開けました。
「富山県では、<ウェルビーイングの向上>を政策の柱に掲げ、<幸せ人口1000万 ウェルビーイング先進地域富山>の実現を目指しています。今日の人口減少や少子高齢化、新たな産業の創出など様々な経済的・社会的な課題を解決し、本県のウェルビーイングを高めていくためには、デジタル技術の活用が不可欠です。このため、先進的なデジタル技術を活用し、富山県の地域課題を解決する実証実験プロジェクト、<Digi-PoC TOYAMA>を実施しています。実証実験に当たっては、県が県内自治体や企業、大学等との連携をサポートし、各プレーヤーが相互に結びついて地域の中で新しいビジネスの種を生み出していけるよう支援します。ぜひ、チャンスがあり夢をかなえることができる富山県で、ワクワクする新しい未来を共に作っていきましょう!」
新田知事からは、今年度の「Digi-PoC TOYAMA」に対する熱い想いが語られました。
「Digi-PoC TOYAMA」概要説明
続いて、富山県知事政策局デジタル戦略課:長岡課長による「Digi-PoC TOYAMA」の概要説明です。
富山県の地域課題として以下7つのテーマを提示しました。
- 災害時における避難者の情報管理
- 災害備蓄品の管理
- 関係人口の創出・繋がりの深化
- 誰一人取り残されない情報伝達サービス
- 感染症患者への対応
- 農業の担い手確保
- 「寿司といえば、富山」ブランディング
採択された場合は、富山県と委託契約を結び、実証実験にかかる費用をAコース500万円、Bコース2,000万円、県が支援します。募集期間は2024年6月20日(木)までで、2024年2月には実証実験を終了し、3月には成果報告会を開催いたします。
終わりに、上記実証実験とは別に今年度新たな取り組みとして、「事業者や自治体の抱える課題を掘り起こし整理し、デジタルソリューションとのマッチングにつなげる」取り組みも試行する予定であり、詳細は別途お知らせすることが伝えられました。
昨年度の事例紹介
続いて、昨年度の実証実験実施事業者である2社による、事例紹介が行われました。
株式会社センサーズ・アンド・ワークス 代表取締役 堀江 聡 氏
株式会社センサーズ・アンド・ワークスの堀江氏からは、「観光地の利便性向上」テーマ施策として、「観光地の利便性向上 ~駐車場車両カウントに基づくスムーズな駐車誘導システム~」についてお話しいただきました。
昨年度の実証実験では、センサやカメラ映像を活用し車両カウントを行い、AIによる分析で駐車場の占有率を割り出した情報をホームページやサイネージで案内することでスムーズな車両誘導を実現しました。
堀江氏からは、昨年度の経験をもとに、デジポックにチャレンジする事業者は、「フィールド提供者・自治体の協力を得ること」「予期しないことにどこまで対応できるかということ」「持続可能なソリューションであること」の3点が重要であることが語られました。
▼株式会社センサーズ・アンド・ワークスの実証実験レポートはこちら
駐車場の空き情報をAIカメラでセンシング。 センサIoTで、人の不安を解消(株式会社センサーズ・アンド・ワークス)
株式会社トラフィックブレイン 代表取締役 太田 恒平 氏(オンライン参加)
株式会社トラフィックブレインの太田氏からは、「公共交通の満足度向上」テーマ施策として、「バスの遅延改善ダイヤ改正」についてお話しいただきました。
昨年度の実証実験では、バスロケーションシステムの走行実績データに基づき、最適なダイヤを生成する自動ダイヤ改正システムを携えて、富山県内バス会社2社の遅延改善に取り組みました。
太田氏からは、実証実験に取り組む中で、データの精度に対する問題があったものの、富山県や企業の強大なバックアップにより、大規模な改善ができたことや、富山県はアクセスが良く県外事業者でも実証実験は十分に可能であることが語られました。
▼株式会社トラフィックブレインの実証実験レポートはこちら
富山県のバス遅延問題にITで切り込む。バスロケデータの活用でダイヤを最適化(株式会社トラフィックブレイン)
県、市の担当者による募集テーマ説明
続いて、県、市の担当者による募集テーマのリバースピッチが行われました。
▼リバースピッチの資料はこちら
応募説明会資料(PDF)
リバースピッチでは、課題を抱えている県、市の担当者直々に、現状の課題やデジタルソリューション事業者に求めるものに対する熱い想いが語られ、課題となっているテーマについての深堀りがされました。
県、市の担当者とのミートアップ
最後に、県、市の担当者とのミートアップが行われました。
富山県が抱えている課題に対して深く掘り下げようと質問したり、自社のテックを担当者に説明し意見をもらうなど、様々な意見交換の場として盛り上がりを見せていました。
ミートアップには多くの人が参加し賑わいを見せ、時間いっぱいまでやり取りする姿が見受けられ、非常に活気のある場となりました。
◆イベント参加者の声
イベント終了後、参加者から任意でイベントについてのアンケートを頂戴しました。
アンケートでは、イベントの感想等をお聞きし、「Digi-PoC TOYAMAに応募したいと思ったか」の問いに対しては、頂戴したご意見のうち一部をご紹介いたします。
- 担当課の方よりご説明いただき、富山県が直面している課題について具体的に知ることができたのでよかった。
- 応募までの流れやどのようなニーズがあるかが詳細にわかった。
- 自身も県の一員であるため、力になりたいと思った。
- 参加企業の多さを見て、富山県の取り組みが注目されているのだと感じ、応募したいと思った。
…など、「Digi-PoC TOYAMA」の詳細がわかり、本施策に対する注目度が伺え、応募に対する意欲が高まったという声が多くありました。このほかにもたくさんのご意見をいただきました。ご回答いただいた皆様、誠にありがとうございました‼
◆終わりに
「Digi-PoC TOYAMA ウェルビーイングな世界を切り拓く 応募説明会」に非常に多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。
県、市の担当者によるリバースピッチやミートアップを経て、富山県の抱える地域課題が詳細化し、「Digi-PoC TOYAMA」が目指している、先進的なデジタル技術を活用した地域課題の解決による県民のウェルビーイング向上へのアプローチなど、地域ビジネスの実践的なヒントを得られる充実したイベントとなりました。
富山県のDX化推進に貢献したい、富山へのビジネス進出や拠点づくりのヒントが知りたい、地域の課題をビジネスチャンスにしたい、などの想いを持っている意欲的な事業者の皆さん、是非「Digi-PoC TOYAMA」へのご応募をお待ちしております‼
▼5/23富山会場イベントのアーカイブ動画はこちら
Digi-PoC TOYAMA ウェルビーイングな世界を切り拓く 応募説明会